根管治療(神経治療)

虫歯が神経まで達した場合の治療(根管治療)

根管治療歯に大きな虫歯がある場合、原則として、症状が無ければ、神経の保存を試みますが、場合によっては、完全に神経まで虫歯が到達している場合、神経を取らなくてはいけないケースがあります。

実は、この神経を取るという治療が中々難しく、医科歯科大の2012年の報告で、成功率が50%以下で、半数以上が再治療が必要という結果が出ております。

なぜ、根管治療の成功率は50%以下なのか?

根管治療の成功率の低さにはラバーダムの不使用が主な原因と考えられております。また、肉眼に頼った治療による、治療精度の低下も理由の1つと言われています。

  • 原因①:ラバーダムの不使用 → 当院では、使用
  • 原因②:肉眼だけに頼った治療 → 当院では、拡大鏡使用

ラバーダムを使用した根管治療

ラバーダムラバーダムとは、根管治療の際に、神経の管に菌が入らないようにする装置のことです。(右写真)

根管治療では、いかに、根管を無菌状態に清掃し、治療完了できるかが重要となりますので、治療対象となる歯のみ隔離された状態での治療体制が必要なのです。

拡大鏡を使用した根管治療

拡大鏡使用の根管治療拡大鏡とは、肉眼の数倍程度まで視野を拡大して患部を診ることができる歯科用メガネのようなものをさします。(拡大鏡について詳しくは拡大鏡精密治療ページをご覧下さい。)

神経のとおっている管(根管)は、暗く、狭く、湾曲しているため、肉眼だけに頼っていては、ほぼ見えません。カンに頼った治療になってしまうのです。。。

当院では、保険、自費にかかわらず、患者さんが希望されない場合以外は拡大鏡使用の根管治療を徹底しております。