定期検診ってどんなことをするの?
定期検診では、虫歯や歯周病の再発のチェック、また、虫歯や歯周病の予防処置(歯のクリーニング)をおこないます。
虫歯や歯周病の再発がなければ、歯を削るようなこともせず、口の中をきれいにする気持ちの良い治療だけで終わります。
ご自身の歯磨きだけでは、口の中の健康を保つのは困難であり、少しずつ汚れがたまっていきます。この汚れを落とし、口の中を良い状態に保つことが、定期検診の役目でもあります。
当院では、3~6か月間隔で、定期検診を行っております。定期検診の間隔は、口の中の状態や虫歯・歯周病のリスクによって変わります。患者の皆様に合った定期検診の間隔を、ご提案させていただきます。
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▲歯磨き後の歯も…
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▲染めてみるとこんなに歯垢が…
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▲当院でツルツルピカピカに☆☆
定期検診を受診していた人とそうでない人の生涯治療費の差
下記は、歯科定期検診を受診しながら、早期発見装置治療を行なっていた方と、痛みや腫れなどの症状が出た時にのみ通院し、治ったらまた通わなくなるという通院の仕方をしていた方の生涯治療費の差です。
(出典:日吉歯科診療所調べ)
驚かれるかもしれませんが、生涯治療費には大きく差がでるようです。早期発見早期治療がもっとも治療回数が少なく、歯を残すことに繋がり、結果、生涯治療費に100万円単位で変わってきます。定期検診受診の大切さを治療費という観点から見てみました。では次は、実際の患者様の声を聞いてみましょう。
高齢者に聞いた、「若いころにしておけばよかったこと」アンケート
こちらは、雑誌PRESIDENT(株式会社プレジデント社)に掲載されていた高齢者向けのアンケートで、歳を重ねる毎に歯への後悔が膨らんでいるのがわかります。50~70代は歯が抜け落ちるタイミングで、インプラントや入れ歯による治療費の圧迫、食事の不自由さから後悔を感じる方が多いという結果になっています。将来後悔をしないで済むよう、定期検診を受診し早期治療早期治療にご協力ください。
プラークコントロールとは・・・虫歯菌・歯周病菌予防の基本
プラークとは、歯垢とも呼ばれ、食べかすではなく、細菌のかたまりです。プラーク1g中には、1~3兆個もの細菌が含まれており、プラークの増加は虫歯、歯周病の大きな要因となります。
プラークは歯磨きで除去することが可能ですが、プラークが石灰化した歯石や細菌が構造体となったバイオフィルムは、歯磨きだけでは除去することが困難であり、これらが口の中に存在すると、虫歯や歯周病のリスクが上がります。
そのため、口の健康を維持するには、プラークを付着させない・付着したままの状態にしない「プラークコントロール」が不可欠となります。
プラークコントロールには、患者の皆様自身で行うもの(セルフコントロール)と歯科医院で行うもの(プロフェッショナル コントロール)があります。以下に、プロフェッショナルコントロールで行うPMTC、歯石除去、エアフローという処置についてご紹介します。
PMTCとは・・・
P・・・Professional プロフェッショナル:専門家(歯科医師・歯科衛生士)による
M・・・Mechanical メカニカル:専用の器械を用いて
T・・・Tooth トゥース:歯を
C・・・Cleaning クリー ニング:磨き上げる
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①歯垢の染め出し
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②ペーストを塗布
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③歯と歯茎の間を研磨
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④歯面のクリーニング
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⑤面のつやだし
スケーリング(歯石除去)
歯についた歯石は、強固にこびり付いており歯ブラシで除去するのはまず不可能です。また、歯石の表面は凸凹の状態になっており、プラークが付着しやすい状況です。
スケーリングは、歯肉から上に付着した歯石を専用の器具を用いて除去する治療です。口の中の健康を維持するために、重要な治療の一つであり、定期検診の際に行うことで、虫歯・歯周病の予防効果を高めることができます。
スケーリング・ルートプレーニング(歯石除去・歯根表面のクリーニング)
スケーリング・ルートプレーニングは、歯肉より下、歯周ポケット内の歯根表面に付着したプラークや歯石を除去する治療です。そして、再度プラークや歯石が付着することを防ぐために、歯根表面を滑沢な状態にします。
エアーフロー
特殊な歯科用研磨パウダーを水と一緒に高圧で噴出し、コーヒーやワインなどの食べ物による着色、タバコなどによる着色を除去します。
痛みはまったくありませんし、必要以上に歯質を傷つけるものではございませんので、安心してご利用いただけます。
あなたにピッタリな歯磨き方法の指導
【歯を磨けている=歯が磨けている】は、決して”=”(イコール)ではありません。
歯磨きの目的はプラークコントロールです。
歯科保健指導の専門家である歯科衛生士が、患者さまの歯磨きの欠点を洗い出し、口腔状態に最適な歯磨き方法をわかりやすくご説明します。